ベトナム出身の技能実習生を受け入れる利点や欠点は?注意点も解説!
外国人技能実習制度の導入を検討している経営者の方や担当者の方の中には、
「ベトナム出身の技能実習生を採用したい」
と考えている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、ベトナム出身の技能実習生を受け入れる利点や欠点、注意点について詳細に説明します。
ベトナム出身の技能実習生を受け入れるメリットは?
では早速、ベトナム出身の技能実習生を受け入れるメリットについて、詳しく見ていきましょう。
- 若い人材を確保しやすい
ベトナム人技能実習生には、若い方も多くいます。
若い人材は吸収力も高いため、スムーズに即戦力として育てられる可能性が高くなります。
日本企業の中には、若手人材の不足問題を抱えている所も多くありますが、ベトナム人実習生を受け入れることにより、このようなトラブルを解消しやすくなるのです。 - 日本人との相性が良い
ベトナムは親日国家ですので、日本人との相性が良いです。
ベトナムでは、日本のアニメやドラマ、ニュースや映画などが放送されていることもあり、ある程度日本の文化に理解を示している方が多くいます。
また、日本語を勉強している方も多いため、教育をスムーズに行いやすくなるのです。 - 成果に貪欲
ベトナム人は、成果に貪欲な一面を持っています。
時にこの特徴がデメリットになってしまうこともありますが、多くの面ではメリットになります。
例えば、具体的な目標を決めたうえで業務指導を行うことにより、目標の達成(成果)に向けて一生懸命努力してくれるため、売上アップや利益アップに繋げやすくなるのです。
ただし、ベトナム人全員がこのような特徴を持っていると断言することはできませんので、事前にヒアリングを行い、目標意識の高さを確認しておくことが大切です。
ベトナム出身の技能実習生を受け入れる欠点は?
では次に、ベトナム出身の技能実習生を受け入れる欠点について詳細に説明します。
- 英語を話せない場合も
ベトナム人実習生の中には、英語が話せない方もいます。
日本人の英語力とベトナム人の英語力には大差がありませんので、英語を使う業務は難しいかもしれません。
どうしても英語が話せる人材が欲しいという場合は、面接の段階で英語力を確かめておくことが大切です。 - プライドが高い
ベトナム人は論理的に物事をとらえる方が多く、納得できない部分があるとフラストレーションを感じやすいです。
論理的思考が習慣づいているベトナム人の中には、プライドが高い方も一定数存在し、不特定多数の従業員の前で怒られたり、注意をされたりするのを極端に嫌う傾向があります。
スムーズに教育を行い、最短で即戦力に仕上げるためにも、叱り方や指導の仕方を工夫することが大切です。 - 損得勘定の人もいる
先ほども解説したように、ベトナム人は成果に貪欲です。
それゆえ、損得勘定のみで動く方も多く、長期的なことを考えて動くのが苦手な方もいます。
これは、ベトナム戦争を経験してきた親世代から引き継がれている考え方ですので、受け入れ企業はこのような考えを理解したうえで指導を行う必要があります。
ベトナム出身の技能実習生を受け入れる際の注意点
では最後に、ベトナム出身の技能実習生を受け入れる際の注意点について、詳細に説明します。
- 注意をする際は1対1で
ベトナム人実習生の中にはプライドが高い方が多いため、周囲に人がいる状態で叱ったり、注意したりするとトラブルの原因になります。
場合によっては、へそを曲げてしまい、業務に支障が出てしまうこともあるのです。
このようなトラブルを防止するためにも、叱ったり、注意をしたりするときは必ず1対1で行うようにしましょう。 - 給料アップ、スキルアップ制度は明確に伝える
ベトナム人は損得勘定で動く傾向にありますので、モチベーションを引き出すためにも、
・給料アップ
・スキルアップ制度
についてしっかりと説明する必要があります。
日本独自の年功序列制度を嫌っているベトナム人も多いため、できるだけ成果に合わせた評価制度を導入するようにしましょう。 - 相談役となる人物を作る
実習生の中には、受け身で引っ込み思案な方も多いです。
このような実習生の不安やストレスを解消し、パフォーマンスを最大限に高めるためには、相談役となる人物を作ることが大切です。
何でも話せる相談役が1人でもいれば、実習生も安心して働けるようになりますので、可能であれば実習生専属の相談役を配置することをおすすめします。
まとめ
ベトナム出身の技能実習生を受け入れることによって、若い人材を確保しやすくなりますし、教育の手間やコミュニケーションのトラブルなども解消しやすくなります。
ただ、ベトナムは親日国家であり、人間性に関しては日本人と似ていますが、考え方や価値観に小さな差異があります。
これらを把握しておかないと、滑らかに業務や教育を進められなくなってしまいますので注意が必要です。
ベトナム出身の技能実習生の採用を考えている方は、今回紹介した利点や欠点、受け入れの注意点を理解したうえで慎重に準備を進めていきましょう。